Method

AI改善経営(AIM)

AIに詳しい会社ではなく、改善が続く会社が勝つ。── 現場改善 × AIマネジメントの全体像

Principles

サービスの基本思想 ── 3つの原則

原則 1

AIは代替ではなく増幅である

増幅装置は、元の状態を増幅する。改善が回っている会社ではAIが成果を増幅し、回っていない会社では混乱を増幅する。だからAI導入の前に、改善活動の土台を見る。

0→1→7→10モデルを見る →
原則 2

AI導入は改善活動の一部である

独立した「DXプロジェクト」として切り出さない。5S・IE・QCと同じ枠組みで扱い、AI専任チームを新設するのではなく、既にある改善活動の中にAIを組み込む。この扱い方が定着率の差になる。

原則 3

AIを買う前に、情報の5Sをやる

整理・整頓されていない情報からは、AIは何も引き出せない。5Sの対象を「モノ」から「情報」へ広げ、整理(4段階分類)・整頓(三定)・清掃清潔(AI利用ルール)・躾(AI-PDCA)として設計する。

情報の5S スライドを見る →

Definition

AIM = Assess / Improve / Manage

3語がそのまま支援プロセスであり、導入段階と支援メニューに一対一で対応します。「診断して終わり」ではないことが、名前だけで伝わる定義です。

AAssess 評価する現在地を測り、どの段階にいるかを根拠つきで示す

対応する段階:段階判定

対応するメニュー:M0 AI活用実態診断(AIM評価シート・30問)

IImprove 改善する情報と業務を整え、実際に成果を出し、部門の型にする

対応する段階:段階0/0→1/1→7

対応するメニュー:M1 情報の5S 導入支援/M2 AI初回成功プログラム/M3 用途別AI活用パッケージ

MManage 管理し続ける改善サイクルに組み込み、外部支援なしで回る状態にする

対応する段階:段階7→10

対応するメニュー:M4 AIマネジメント定着顧問/M5 社内AI推進者育成講座

Why

出発点 ──「AIが現場で使われない」7つの理由

中小製造業のAI活用は、関心は高いのに現場では使われていない。この落差がどこから来るのかを現場側から特定することが、サービス設計の出発点です。①④⑤⑥は「AIの知識」では解けません。現場を見て、原価を読み、人を育てた経験がなければ処方できない領域です。

#使われない理由現場で実際に起きていること必要な打ち手
入れるデータが現場にない日報は紙、申し送りは口頭、判断基準はベテランの頭の中。AIに渡せる形の情報がそもそも存在しない情報の整理・整頓(情報の5S)/記録様式の統一とデジタル化
自分の業務のどこで使うか分からない「AIを使え」と言われても、日々の作業が工程単位に分解されていないため入口が見えない業務プロセスの棚卸しと工程分解
打席に立つ回数が足りない研修で一度触って終わり。業務に戻ると使わない。失敗しながら覚える場がない1業務・30日の実践枠と週次の伴走
現場に端末と時間がない1人1台ではない、立ち作業、手が汚れる、休憩時間しか触れない現場の物理的制約を前提とした業務選定と端末計画
効果が金額で見えないので続かない「30分短縮できました」で止まり、それが原価のどこに効いたか誰も説明できない効果の金額換算(労務費・不良損失・段取り時間・育成コスト)
管理者がAIの成果物を評価できない部下が出したものの良し悪しを判定できず、管理者が推進を避ける/黙認するだけになる管理者向けの評価力訓練(良い出力・悪い出力の判別)
情報漏えいが怖くて禁止しているルールがないので「禁止」しか選べない。結果としてシャドーAIが横行するAI利用ルール(A4一枚)と情報の4段階分類

Stages

4つの導入段階と、進級判定

段階0の列は「AIを使う前の準備」であり、AIの話がほとんど出てきません。ここを飛ばして段階0→1から入ろうとして失敗している企業が大多数です。診断で段階0と判定されたら、AI研修ではなく情報の5Sから提案します。進級判定を明示することが、5Sのパトロール評価と同じ役割を果たします。

段階 0素地づくり0をつくる
この段階にいるサイン
日報が紙のまま/AI利用が禁止か放置/「うちのデータは使えるレベルじゃない」と社長が言う/現場にPCがない
目的
AIに渡せる情報と、渡してよいかを判断する基準をつくる
入口となるメニュー/標準期間
M1 情報の5S 導入支援 2〜3か月
進級判定
AI利用ルールが承認・掲示されている/AI活用候補業務が10件以上リストアップされている/候補業務のうち3件は必要な情報がデジタルで存在する
段階 0→1初回成功一次体験をつくる
この段階にいるサイン
一部の社員が個人的に使っているが、会社としての成果はゼロ/研修はやったが業務に戻ると使わない/「便利らしいね」で止まっている
目的
「自社の業務でAIが効いた」という一次体験を、社内に1つ確実につくる
入口となるメニュー/標準期間
M2 AI初回成功プログラム(30日) 1〜2か月(うち実践30日)
進級判定
時間削減が数値で示せている/効果が金額に換算されている/担当者が自分でプロンプトを直せる/他部門から「うちでもやりたい」が出ている
段階 1→7型化と横展開部門の型にする
この段階にいるサイン
成功事例が1〜2件ある/使う人と使わない人の差が大きい/属人的に広がっており、担当が変われば止まる
目的
個人技を部門の型にし、使う人を偶発ではなく組織として増やす
入口となるメニュー/標準期間
M3 用途別AI活用パッケージ 4〜6か月
進級判定
対象部門の利用者が過半に達している/標準プロンプトが業務手順書に組み込まれている/管理者が成果物の良否を判定できる
段階 7→10定着と内製化自走させる
この段階にいるサイン
使われてはいるが改善が止まっている/新しい業務への展開が出てこない/推進担当が異動すると止まる懸念がある
目的
AI活用を改善活動のサイクルに組み込み、外部支援なしで回る状態にする
入口となるメニュー/標準期間
M4 AIマネジメント定着顧問 月次顧問として継続
到達状態
活用テーマが現場から自発的に出る/プロンプトが現場の手で更新されている/年次で効果金額が集計され、経営会議で共有されている

Matrix

段階 × 用途 マトリクス

縦に用途、横に導入段階。各マスがそのまま支援メニューの中身になります。企業の現在地を段階で判定し、その列から着手します。

用途 \ 段階

段階 0

素地づくり

段階 0→1

初回成功

段階 1→7

型化と横展開

段階 7→10

定着と内製化

01 現場力強化

5S・3S/要因分析/作業分析/標準化

5S写真・不良記録・トラブル記録を撮って残す習慣づけ。記録様式の統一
3S評価の写真判定、なぜなぜ分析の壁打ちを改善チーム1つで試行
要因分析→改善案→効果検証をAI併用の標準手順に。動画による作業分析
改善事例の蓄積と横展開。改善事例データベースをAIで検索・再利用

02 収益力強化

原価・損益・見積・価格

決算書・製造原価報告書・見積書の電子化。変動費・固定費の切り分け
決算データからの損益分析・図表化を、経営層向けに1回つくる
製品別原価シミュレーション、価格転嫁と売値設定の検討をルーチン化
月次で損益をAI分析し、改善テーマの選定と投資判断に接続

03 人づくり

技能伝承・マニュアル・教育・管理者育成

ベテランの作業を音声・動画で記録し始める。既存の標準書の所在を整理
音声から作業マニュアルを1本つくる
教育カリキュラム・OJT計画の作成。管理者の「AI成果物を評価する力」の訓練
社内AI推進者・社内講師の育成。新人教育にAIを常設

+ 管理系

生産管理・納期・在庫・事務(3本柱に横断)

日報・生産実績・受発注記録の様式を統一しデジタル化
議事録の自動作成、日報の集計・要約を1担当で30日試行
適正在庫の算出、生産計画のたたき台、納期遅延の要因分析を部門の型に
管理指標の月次自動レポート化。生産管理システムとの接続検討

Difference

一般的なAIコンサルティングとの違い(10項目)

比較項目
一般的なAIコンサルティング
現場改善 × AIマネジメント(FRS)
入口
使えるAIツールの紹介、プロンプト研修
業務プロセスと情報の棚卸し(初回はAIの話をしない)
診断の対象
AIリテラシー、ツール導入状況
情報の整い方、改善活動の成熟度、原価構造
推進の主役
情報システム部門・経営企画・DX推進室
現場の班長・係長・工場長
成果指標
利用率、受講者満足度
工数、不良率、段取り時間、改善提案件数、原価
教える中身
プロンプトの書き方
自分の業務の分解の仕方と、AIに渡せる情報の作り方
効果の示し方
削減時間
金額(労務費・不良損失・機会損失・育成コスト)に換算
終わり方
研修終了、ツール導入完了
AI-PDCAとして既存の改善サイクルに組み込む
情報管理
一般的なガイドラインの提示
情報の4段階分類+情報の4M(モデル・マスタ・マスキング・モニタリング)
人材観
AIが人手を代替する
AIが人の能力を増幅する
前提の置き方
AIに渡せる情報は揃っている
情報は揃っていない前提で、整えるところから始める

Effect

効果は、時間ではなく金額で示す

「30分短縮できました」で止まると、経営者は投資判断ができず、活動が続きません。改善の種類ごとに換算式を決め、誰でも同じ手順で金額を出せるようにします。

作業時間の削減削減時間 × 該当者の時間当たり労務費
不良の削減削減個数 ×(材料費+加工費+手直し工数の労務費)
段取り時間の短縮短縮時間 × 設備の時間当たり負担額(機械賃率)
教育期間の短縮短縮月数 × 一人前になるまでの月当たり育成コスト
納期遵守率の改善特急対応・空輸・残業の削減額、および失注機会の減少

Contact

「御社は段階○です」と、
根拠つきでお伝えします。

「うちでもAIは使えるの?」その疑問から、一緒に始めましょう。製造現場の課題、経営のお悩み、AI活用への関心など、どんなことでもお聞かせください。初回のご相談は無料です。